シミとほくろの違いとは?対策・消す方法も徹底解説
見た目は全く別物の「シミ」と「ほくろ」。
「ほくろ」は稀にチャームポイントとして扱われる場合もありますが、美容的にはどちらも邪魔になりがち。
実はシミとほくろ、それぞれのメカニズムは非常によく似ています。
今回は、シミとほくろについて、
- ✓シミ・ほくろの違い
- ✓シミ・ほくろを消す方法
これらについて美容専門家にじっくりと話を聞いてみました!
【1】シミとほくろの違い
まずは、「シミ」と「ほくろ」の違いについて質問をぶつけていこうと思います!
いきなりですが、ズバリ、「シミ」と「ほくろ」の違いって何ですか? ほくろもシミの一種なのでしょうか?
「ほくろ」は医学的には色素性母斑(ぼはん)と言い、シミとして扱われるものとは異なる皮膚疾患です。
皮膚から盛りあがりのないものが「シミ」、少し盛り上がっているのが「イボ」、皮膚の奥深くまで黒く色づいているのが「ほくろ」とされるのが通説ですね。
なるほど。イボは何となく分かりますが、シミとほくろの違いもザックリ分かりました。
もう少し詳しく、シミとほくろの特徴を教えて下さい!
わかりました。
①シミの特徴
では、「シミ」の特徴から教えてください!
シミはその名前の通り、茶色いものが染み出してきているように見え、触っても凹凸がないのがシミです。
確かにシミは皮膚そのものの色が変わっているイメージで、凹凸もザラザラもしないですね。
「そばかす」もシミの一種なんですよね?
はい。そばかすもシミの一種です。ただ、そばかすは唯一先天性の要素が強いもので産まれた時は目立ちません。しかし、紫外線を多く浴びると3~5歳くらいで目に見えて目立つようにもなります。
確かに、そばかすのある産まれたての赤ちゃんは見たことないですね。
②ほくろの特徴
続いて「ほくろ」にはどんな特徴がありますか?
まず、ほくろはさわっても出っぱりがあるものとないものがあるので、見た目での判別になります。
まあ、ほくろは明らかに黒いのでパッと見てわかりますよね。
ほとんどはわかりますが、見間違えてしまうのが脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)というイボの一種と、メラノーマという皮膚がんです。
皮膚がんですか!?それは放置するとまずいですね!
ほくろは半分にわけるとほとんど左右対称ですが、メラノーマや脂漏性角化症はいびつな形をしていることが多いです。怪しいものを見つけたらすぐに皮膚科へ行った方がいいですね。
メラノーマと脂漏性角化症を見分けるコツはなんですか?
脂漏性角化症は黒というより茶色に近く、色は均等です。それに対しメラノーマはほくろに近い色合いで、中心部から外側に向けて色が薄くなっていく傾向にあります。
それならすぐに見分けがつきそうですね。
ですが、メラノーマは転移するのが早く怖いがんです。少しでも心配であれば、お医者さんに診察してもらいましょう。
【2】シミ・ほくろができる原因
シミとほくろの違いがわかりました!今度はそれぞれが皮膚にできてしまう原因を教えてほしいです!
わかりました。なんでも質問してください。
シミとほくろの原因は、やっぱり紫外線ですかね?
シミはほとんどが紫外線ですが違う場合もあります。特に女性は、女性ならではのシミもあるので注意が必要です。
①シミができる原因
一番多いシミが老人性色素班です。紫外線を浴びると皮膚でメラニンが生成されるのですが、それが排出されずに溜まるとシミとして肌の表面に現れます。
老人性と言っても30~40代で出てきますよね。
ちょうどそのくらいの年齢で肌のターンオーバー(表皮細胞の生まれ変わり)が乱れてくる人が多いですからね。
若いうちはどんどん細胞が入れ替わるので、生成されたメラニンがシミになる前に輩出されていたんです。
そうなんですね。あと、先程言っていた「女性ならではのシミ」とはどんなものですか?
それは肝斑(かんぱん)というシミです。原因が女性ホルモンの乱れなので、妊娠後やピルの服用などで現れたりすることもあります。
ホルモンが原因になってくるんですか!対策が難しそう…
あとは炎症後色素沈着と言って、ニキビ跡、アトピー跡などからシミに発展するものもあります。
たくさん種類があって、それに合わせた対処を覚えるのも大変ですね。
確かにシミができる原因は色々ありますが、どのシミもできた後は紫外線で濃くなっていく場合がほとんどです。
先天性のそばかすも大人になるにつれて減少していくのですが、紫外線対策を怠っていると逆に濃くなっていくこともあるんですよ。
②ほくろができる原因
シミと同じようなメカニズムだということなので、「ほくろ」の原因も紫外線ですか?
いえ、実は違います。
「ほくろ」はメラニンを形成するメラノサイトが一部分に集中してできたもので、たしかにメラニンが関係しているのは同じですが、ほくろは紫外線が原因ではないんですよ。
ではどうやってほくろができるんですか?
実ははっきりとしたことはわかっていません。
え?謎の皮膚疾患ということですか?
言うなればそうですね。生活習慣や外部からの刺激で発生するという明確な研究成果はまだないんです。
よく親と同じところにほくろがあるとか、兄弟で同じところにできたとか聞きますが、遺伝の要素はありますか?
よく聞く話ではありますが、ほくろに遺伝は認められていません。偶然と言うしかないでしょうね。
まさか、ほくろがそんなに謎に包まれているものだととは思いませんでした。
ただし、メラノサイトの集合体というのは間違いありません。すでにあるほくろであれば、日焼け止めで紫外線を防ぎ、拡大を防止することは可能です。
遺伝に関しても断定できないというだけで、何らかの関連性があると考えられています。
【3】シミ・ほくろを消すには?
メラノーマなどの重大な病気ではないにしろ、シミやほくろは消したいと考えている女性は多いと思います。その場合、やはり治療のために皮膚科に行くことが最適なのでしょうか?
そうですね。近年は色々なシミ消しクリームや、美白効果があると言われている民間療法も聞きますが、確実に消すことが目的であれば皮膚科に行くことをオススメします。
シミがかさぶたのようにはがれ落ちるというクリームもたくさん販売されていますが、効果は期待できませんか?
一部の医薬部外品のことだと思いますが、正直に言ってシミを剥がすというのは信じがたい話ですね。
医薬品は“治療”を目的としていますが、医薬部外品は“防止・衛生”を目的としています。
医師がレーザーを使用して治療するものが、医薬部外品で治ったら逆に問題がありますし。
では、やはりレーザー治療一択ですか。
一択ではないですが、ほとんどの場合はレーザーでの治療になります。
レーザーにも色んな種類がありますが、皮膚科なら症状に合わせたレーザー治療を行ってくれるので安心ですよ。
レーザー以外の治療は何があるんですか?
大きなほくろの場合は手術で除去するという方法があります。メスによる切除や特殊な器具でのくり抜きですが、この場合は保険が適用されます。
保険適用であれば、かなり安く治療を受けることができそうですね!
それは一概に言えません。ほくろの状態によっては自由診療の方が安くなることもあるので、まずは診察を受けてみてからですね。
【4】治療の際のクリニックの選び方
いざ、シミやほくろを治療しようと思った時、通う皮膚科を選ぶ基準とかがあれば教えて下さい!
まず、全ての皮膚科でシミやほくろが治療できるとは限りません。
“〇〇美容クリニック”など、“美容”というワードが含まれていれば大丈夫だと思いますが、確実なのはホームページで受け付けている治療メニューを確認することですね。
美容クリニックという名前だけで綺麗になれそうな期待が持てますね。
それだけで安心しては危ないですよ。シミやほくろは施術する前の診察が適切にできていないと、思ったような結果が出ないこともあります。
複数のタイプのシミが混在している場合、レーザーの当て方にも工夫が必要です。
ほくろも切除ができたとして、その後の肌に跡がくっきり残るようでは本末転倒です。
でも、医療の知識があさい私たちにとって、いい先生かどうか判断するのは難しいです…。
全てを見極めるのは難しいですが、とりあえずホームページを見て以下の2点を参考にしてみてください。
- ✓こまめにコラムが更新されているか
- ✓治療法や治療方針がしっかり書かれているか
なるほど。今はネットでなんでも調べることができますからね。逆に、避けたほうが良いクリニックはどう見分ければ良いですか?
情報が少ないからと言って、そのクリニックが悪いとは言えないので治療を受けるまではわかりません。
しかし、知り合いからの評判やネット上の口コミは真に受けてはいけません。
評判が良ければ何の問題もないのでは?
知り合いが絶賛していたとしても、その方が必ずしも医療従事者というわけではありません。先生の人柄やスタッフの対応の良さだけで『ここはいい病院だ』と判断している可能性があります。
実は、高齢な医師が何十年も前に学んだ手法で診療しているとこも珍しくありません。それでも人当たりがいい医師は“いい先生”として評価されています。
確かにそうですね。最終的には自分の目で判断するしかないわけですね。
とはいえ、いわゆるヤブ医者のようなクリニックはほとんどありませんので、あまり身構える必要もありません。
わかりました!今日はたくさんのお話をありがとうございました!
こちらこそありがとうございました。
【5】まとめ
今回は「シミ」・「ほくろ」の違いや消す方法を美容専門家の方に伺いました!
内容をまとめると、
- ✓シミの原因はターンオーバーの遅れやホルモンバランスの乱れ
- ✓ほくろの原因ははっきりと分かっていない
- ✓シミ・ほくろの治療はクリニックでのレーザー治療がおすすめ
できてしまったシミやほくろを市販品で消すのは難しいので、症状が悪化する前に最寄りのクリニックに来院することをおすすめします。